はじめに
日々の唯一の楽しみは読書。毎日平均二時間は本を読んでいる・・・はずだった。大学に入学してからは毎日課題に追われ、本を開くことができない日もある。そんな日々が続けば、日に日にストレスが溜まっていく。読書が大好きな方々・・・共感してくれるだろうか。とにかく休日は課題のことなど一切考えずにゆっくり読書がしたい!というわけで、最近はできるだけ週末に課題をためないようにし、かつ毎日読書時間を確保できるよう頑張っている。読書時間を確保する、という強い思いが課題を終わらせるためのモチベーションとなっている。
そこで今回は「高知トラベル」読者の皆さんに、私の地元である高知県の、私の好きな「本」にかかわるもの、特に図書館について紹介しようと思う。

高知県内の図書館
高知県には、オーテピア高知図書館や大学・短期大学図書館、高知市民図書館分館・分室を含めなんと60以上の図書館がある。正直、高知県に60を超える図書館が存在するとは思っていなかった。
普段私が利用する図書館は限られている。基本的には自宅から一番近い図書室しか私は利用しない。なぜならオーテピア高知図書館と高知市民図書館分館・分室にある本であるならば、予約をするだけで自分が普段利用している図書室に無料で運ばれてくるからだ。高知市内には合計6分館、15分室の市民図書館がある。こんなにもたくさんの図書館・図書室を回って日々予約本や返却本などを配達してくださっている職員さんには感謝しかない。
図書館に所蔵されているのは単行本や文庫本、漫画、絵本、紙芝居だけではない。視聴覚資料もあり、音楽CDや朗読CD、DVDも貸し出し可能である。
筆者の行きつけの図書室
ここで私が普段利用する図書室に関することを紹介しよう。この図書室には小さい頃から通っている。読書が趣味となり、本が大好きになったのもこの図書室で借りた本がきっかけだ。
かわいいミニチュアが図書室に・・・?!
先日久しぶりにこの図書室に行くと、とてもかわいいミニチュアが入口から入ってすぐ視界に入る場所に飾ってあった。これはこの図書室の職員さんの手作り作品だ。「森の中の図書館」をテーマに、「時代を経て今は使われていないが、利用する人がいる」というイメージでつくり上げたそうだ。1センチメートルサイズの本棚一つ一つやテーブルの上に置かれた開いた本の一ページ一ページもすべて一から手作りだそうだ。さらにはライトアップもでき、この作品を見ていると自然と癒される。この作品はぜひ近くで実物を見てみてほしい。
編集後2-1024x576.jpeg)
図書室の展示物
さて、この図書室では様々な展示を行っている。
「防災」にかかわる本の展示は常設している。入口から入ってすぐのカウンター前に防災の本コーナーがあり、子ども向けから大人向けの本まで置いてある。南海トラフ地震がいつ来てもおかしくないと言われる今日・・・。高知県に住む人々にとって特に身近な内容だからなのだろう。
また、本記事執筆中の時期は期間限定で「出張展示」を行っていた。本館であるオーテピア高知図書館所蔵の朗読CDを展示していた。有名な声優や俳優による朗読が録音されており、耳で楽しむ読書を提案していた。
畳のある絵本コーナー
カウンターの向かいにあるのは、畳のある絵本コーナー。靴を脱いで畳に上がり、赤ちゃんや小さい子ども連れの家族がゆったり本を選んだり読んだりできるようになっている。

コミックコーナー
図書室の一番奥にはコミックコーナーがある。机と椅子があり、椅子に座ったままコミックに手を伸ばせる距離にコミックの本棚が設置されている。

バリアフリー
また、バリアフリーも意識されており、通路は幅広く、車椅子やベビーカーも通ることができるようになっている。
大学図書館
私が大学に入学して初めて大学図書館を訪れた際、今まで見てきた図書館、私が知っている図書館とはテイストや分類の仕方が違うことに心底驚いた。「大学」の図書館だからよくよく考えるとあたりまえなのだが・・・。大学図書館内はとても静かなので、自分の好きな読書にとても集中できる。最近は「空きコマ」のたびに大学図書館に入り浸り、趣味の読書に没頭している。
高知県ゆかりの書籍・作家
ここで、高知県にゆかりのある書籍を紹介しよう。高知県にゆかりのある書籍には全国的にも有名な書籍がいくつもある。氷室冴子さんの『海がきこえる』や有川ひろさんの『県庁おもてなし課』、司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』、梯 久美子さんの『やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく』などである。さらには、宮尾登美子さんの『仁淀川』や笹山久三さんの『四万十川』など、高知県の有名どころ、自然物を舞台とした作品もみられる。
また、高知県出身の作家には、朝ドラでも話題となった、やなせたかしさんがいる。やなせたかしさんの作品の中で特に私がお薦めするのは「すぎのきとのぎく」である。この本は私が小さい頃に読んだ絵本だが、とても印象に残る作品で今でも内容をよく覚えている。当時、何回も借りて読んだ記憶がある。
おわりに
「高知トラベル」読者の皆さん、高知県の図書館の魅力は伝わっただろうか。今回私が紹介した内容はあくまで一例だが、少しでも興味が湧いた方はぜひ、近くの図書館に足を運んでみてほしい。




コメント