はじめに
皆さんは、謝っている駅を見たことがありますか?
高知県南国市には、「後免駅」という駅があります。高知県には、「汽車」と「路面電車」の二つがあります。そのどちらにも、「ごめん」という言葉は使われています。
恐らく、初めて「ごめん」と平仮名で書かれた電車を見た人は、「なんであの電車は謝っているのだろう?」と思うはずです。私も、小さい頃に「ごめん」と書かれた電車を見るたびに、「あの電車謝りゆう。」と言っていました。
では、なぜこのような名前になったのでしょうか。

なぜ「ごめん」?
「ごめん」という名前は、藩政時代、新田開発の際に、現在の後免町が免税されて「御免許の土地」と呼ばれたことが由来となっているそうです。その土地の名前(後免町)が、駅名の由来となったそうです。
0・1番ホームには、高知県出身の漫画家である「やなせたかし」直筆の歌碑『ごめん駅でごめん』と、アンパンマンのベンチがあります。
また、ホーム内には、駅員の制服を着た後免駅のキャラクターである「ごめん えきお君」がいます。
後免町ゆかりの有名人
皆さんは、去年の10月から放送された連続テレビ小説「あんぱん」をご存じだろうか。
もし、連続テレビ小説「あんぱん」を知らないとしても、「アンパンマン」は知っているだろう。
有名な「アンパンマン」の作者こそが、後免町ゆかりの有名人「やなせたかし」である。
連続テレビ小説「あんぱん」をきっかけに、後免町は注目されるようになった。
そこで私は、「やなせたかし」や「アンパンマン」に関連するものが、後免町に増えたのではないかと思い、後免町を散策してみた。
公園×アンパンマン
後免駅から3分ほどの距離に、やなせたかしの旗を飾っている公園を見つけたため、アンパンマンを求めて公園に足を運んでみた。



写真を見てわかる通り、曇っていたため、暗い公園のように感じる。
だが実際は、とても開放的で、春ごろにはお花見などができるような空間があった。
また、子供が座れるような可愛らしいアンパンマンやバイキンマンなどの、石でできた椅子があった。
それだけでなく、近くには食パンマンとドキンちゃんが並んでいる、可愛い石像もあった。



隠れアンパンマン発見!
アンパンマンに登場する人気キャラの石像や、石で作られた椅子が多くあるだけでなく、とても綺麗な公園で、満喫できたため、「さぁ、次の散策へ!」と思った時だ。
ふと、左側を見ると綺麗な丸い木があった。よく見てみると、そこにはアンパンマンの顔が彫られていた!
また、その近くには、南国市のマークなどが書かれたアートのようなものがあった。
このような、「こんなところにもあったのか!」と思わせるような、楽しい公園でもある。
ぜひ訪れて、隠れアンパンマンも探してほしい。
次に、「やなせたかしロード」という地図に書かれていた「やなせライオン公園」を訪れることにした。



公園×やなせたかし
アンパンマンを満喫したため、次は、アンパンマンの作者であるやなせたかしの名前が使われている「やなせライオン公園」を訪れてみた。
先ほど紹介した公園から、徒歩7分ほどの場所にあった。
名前にある通り、公園にはライオンがいた。そしてライオンの周りには、噴水があり、とても涼しそうな雰囲気があった。8月ごろの暑い時期には、子供たちが噴水で楽しそうに遊んでいる。
このライオンは、やなせたかしの作品である「やさしいライオン」がモチーフとされているそうだ。
また、公園の近くには、アンパンマンがいた!
やはり、やなせたかしに関連する場所には、必ずアンパンマンがいるようだ。
これから、やなせたかしに関連する場所に行く際は、ぜひアンパンマンがいるか周囲を見渡してみよう!



おわりに
「ごめん」という、一見変わった駅名がなぜついているのか気になっていたが、新田開発などが関係しているということを知ることができた。
また、後免町は、アンパンマンの生みの親である「やなせたかし」という、有名人のゆかりの地であるということも知れた。
私は、今回後免町を訪れるまでは、「やなせたかしに関するスポット」=「アンパンマンミュージアム」という印象があった。
だが実際は、後免町には無料でやなせたかしの作品に触れることができるような、公園などが多くあるということを知れた。
上記で述べたように、後免町には、アンパンマンや、やなせたかしに関係する作品をモチーフにした公共施設などが多くある。
今回訪れた場所だけでも、とても満喫することができた。
公園は、子供が遊ぶ場所という印象が強いが、勉強の息抜きや暇つぶしの散歩にも、おすすめな公園であるため、ぜひ一度訪れてみてほしい。
以上、高知トラベルをご覧の方が、少しでも「後免町」や「やなせたかし」に興味をもっていただけたら嬉しいです。



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