すべての動物には、少なからず意外な特徴や習性があり、その見た目からは想像ができない、ギャップにあふれた特徴を持っていることも珍しくありません。世間からは可愛い動物として認知されている動物も、知られざる習性を持ちながら生きています。その逆で、世間から嫌われ者としてのレッテルを貼られ、マイナスなイメージを持たれがちな動物が、実際はそんなイメージとは全くかけ離れた生き方をしているということも少なくないのではないでしょうか。
動物がどのように暮らしているのか知ることで、動物園などに訪れた際に、新しい別の角度で見ることが出来るのではないでしょうか。私はこの記事が、これまで動物に対して抱いていた偏見や評価を変える一つの要因になればいいなと思っています。この記事は高知トラベルで見られます。
目次
キリン―実はケンカが激しい
インコ―寂しいと禿げる
アライグマ―手をきれいにするために洗っているわけではない
フラミンゴ―元々は白かった?
キリン―実はケンカが激しい
キリンは動物園でのんびり歩いたり、ゆっくり草を食べたりするなど、温厚そうな印象を抱きがちです。しかし、キリンのオス同士でケンカをすることがよくあり、メスを巡って激しい争いをします。このケンカは「ネッキング」と呼ばれており、長い首を使って頭を相手の体にぶつけます。威力は数百キロにも及ぶため、時々骨折してしまうこともあり、かなり危ないものであるということが分かります。そして、あの長い首は、戦うためにも進化していったとされています。一般的に「首が長いのは高い木の葉を食べるため」と言われますが、最近の研究ではそれだけではないということが分かっています。オス同士が首を使って戦う「ネッキング」が発達した結果、首がどんどん長く進化していったと考えられています。
もう一つの特徴として、キリンは首が長すぎて血圧がとても高いということです。キリンの首は約2~3メートルで、頭のてっぺんまで血液を送る際の血圧は人間の約2倍です。そのため、キリンにはとても強靭な心臓があります。そのため、キリンは立っているだけで心臓をフル稼働させているのです。

インコ―寂しいと禿げる
インコはとても社会的で愛情深い性格をしています。野生では常に仲間と一緒に行動しているため、独りぼっちになると強いストレスを感じてしまいます。その結果、ストレスを解消するために、自分の羽を抜いたり、鳴き叫んだりすることがあります。これらの行動は、”寂しい”や、”構ってほしい”などの感情表現からくるものであるとされています。インコは知能が高い分、感情も豊かなのかもしれません。
他にもインコの大きな特徴である、ものまねです。人とのおしゃべりが有名ですね。「おはよう」「こんにちは」と人間の言葉を覚えて話しますが、実はこれはただのまねではありません。研究によると、インコは状況に合わせて言葉を使い分けることが出来ることが分かっています。たとえば、飼い主が帰ってくると、「おかえり!」と言い、出かけていくと「バイバイ!」と言うなど、言葉と状況を関連づけて記憶していることが分かっています。

アライグマ―手をきれいにするために洗っているわけではない
アライグマは食べ物を水で洗うというのはとても有名な話です。しかし、それはアライグマが清潔好きだからということではありません。野生のアライグマは、水の中で獲物を探す習性があります。そのため、手の感覚が非常に発達しており、水に触れると、触覚がさらに敏感になるという特徴があります。つまり、アライグマが洗っているように見えるのは、水の中で獲物の形や硬さを手で観察しているということです。
そして、アライグマの手はとても器用で、指先の感覚が人間の子ども並みに鋭いと言われています。その理由は、皮膚の構造が特殊であるからです。触っただけで物体の形状や中身をある程度判断できるほどと言われており、実際、目を閉じたままでも餌を選び分けることができます。

フラミンゴ―元々は白かった?
フラミンゴの最大の特徴といえば、鮮やかなピンク色の羽ではないでしょうか。しかし、生まれたばかりのヒナは真っ白か灰色の羽をしています。では、どうしてピンクになっていくのでしょうか。その理由は食事にあります。
彼らの主食は、湖や湿地にいる赤いプランクトン、エビ、藻類などです。これらには、「カロテノイド」という赤い色素が含まれていて、それがフラミンゴの体の中で分解・吸収され、羽・くちばし・脚がだんだんピンク色に染まっていくのです。つまり、フラミンゴは食べたものによって色が変わってしまうということです。

読んでいただきありがとうございました。この記事を読むことで、皆さんの動物に対する考え方が少し変わっていたらいいなと思います。


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