高知の自然を感じられる観光名所についての紹介
まず、高知の観光名所でお勧めしたいのは桂浜。高知市から約15キロ、車で30分ほどの場所に位置している。桂浜には商業エリア「海のテラス」が2023年にグランドオープンしており、レストラン、お土産物店、休憩スペースなどが整備されている。桂浜「海のテラス」はいくつかの棟に分かれており、海鮮料理や貝ラーメンを楽しむことができる。その他にも動物の餌やりを楽しめる桂浜水族館などがある。
実は、この水族館は1931年から開館しており、当時は釣り堀とプールのみで、土佐湾で採取した魚を展示したり、実際に釣り堀で釣りをするだけだったものの1950年代からペンギンやイルカ、一時期はクジラを展示することで人気を獲得してきた。
また、現在も地元の漁師さんたちが持ち寄った魚を展示したり、飼育員さんたちが直接作成した掲示物などを用いて水族館を盛り上げている。そして桂浜水族館には「おとどちゃん」といった身長2メートルの巨体、大きな口を持ったマスコットキャラクターもいる。

桂浜の楽しみ方
今回は桂浜の楽しみ方を紹介したいと思う。まず、最初に訪れてみてほしい場所は太平洋が一望できる桂浜付近での散策だ。ここでは、波が高いため遊泳禁止ではあるが、桂浜の大きな魅力の一つである青い海、弓状の砂浜や松が合わさって出来た美しい景観を楽しむことができる。しかし、桂浜に向かう最中で気になる石像を目にするだろう。
これは、高知出身で幕末に活躍した偉人の一人である坂本龍馬の像であり、1928年に高知の青年有志らが募金活動を通して建設されたそうだ。高知にまつわる偉人はまた次の章で紹介したいと思う。
龍馬像を見た後は桂浜に向かってほしい。ここでは弓状に広がる砂浜と、松林、太平洋が合わさり出来た美しい景観を楽しむことができる。また、桂浜の南端の岬は「龍王岬」と呼ばれ、桂浜と太平洋が望める絶景スポットになっている。
浜を歩いて行くと「龍宮橋」があり、渡って岩山を登ると、そこに「海津見神社」と「早高神社」という2つの神社がある。
いずれも桂浜のパワースポットとして名高い神社だ。
さらに先に行くと、「龍王岬展望台」があり、広々と桂浜と太平洋が展望でき、日中はもちろん日の入りや月夜はさらに美しい風景が広がる。特に、龍王岬展望台はフォトスポットとして有名なのでぜひ訪れてほしい。

桂浜と高知の偉人
桂浜では幕末の英雄である坂本龍馬の銅像が太平洋を見つめているような形で建てられており、多くの観光客を魅了している。
また、この坂本龍馬像は、龍馬の功績を後世に伝えるために、高知県の青年有志らが募金活動を通して集めたお金を使い1928年に建設された。像単体の高さは5.3m、台座も含めると13.5mとなっているため、実際に見てみると予想よりも大きいと感じるかもしれない。
また、春と秋には「龍馬に大接近」という展望イベントがあり、来場者は像の高さまで上がることができる。
龍馬像を見て、坂本龍馬の功績や足跡を知りたくなった人は桂浜に併設されている「高知県立坂本龍馬記念館」を訪れてみるのもおすすめだ。ここでは龍馬の手紙や遺品などが保管されており、貴重な資料を実際に目にすることができる。
さらに、桂浜に関連している偉人は坂本龍馬だけではない。戦国時代には桂浜の裏山一帯が「浦戸城跡」であり、長宗我部元親の四国統一の中心地となっていた。他にも「植物分類学の父」と呼ばれている牧野富太郎博士も桂浜を訪れており、海辺に生息している植物を採集していたとして知られている。この様に桂浜は観光名所として重要な役割を果たしているだけではなく、高知が誇る偉人とも多くの接点を多く持っていることがうかがえる。

夜に見る桂浜
夜に訪れる桂浜は、昼間とは違った美しさを感じることができる。日が出ている時間帯は弓状に広がる砂浜と、青い海、松林が目立っているが、段々と日が沈んでいくとまた違った姿に変わっていく。特に月が出ている夜には、月光が海面を照らし出し幻想的な雰囲気を作り出す。
また、土佐民謡「よさこい節」で「月の名所は桂浜」とうたわれているように、人々は昔から夜にしか見られない桂浜の美しさに惹かれていたことが読み取れる。実際に夜になった桂浜を訪れてみると、確かに海面に月光が反射し昼間とは異なる景色や幻想的な雰囲気を感じることができる。
時間があれば、ぜひ夜の桂浜に訪れてみてほしい。

ご当地グルメやお土産を楽しむ
海のテラスでは、カツオのたたきや地元素材のアイスや土佐の地酒を、海を見ながら楽しむことができる。また、お洒落なカフェやショップが集まり、土佐の工芸やお菓子を購入することも可能。
時期によっては、藁焼き体験やカツオのたたきづくり体験が実施されることもある。特にアイスクリームは高知名物のシャリっとした昔ながらの食感や味のものが提供されており、独特な味が楽しめる。
ぜひ海鮮料理や高知の素材で作られた食べ物を楽しんでほしい。

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