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23.四ツ白の太刀踊にまつわる記録  高知トラベル

目次

四ツ白の太刀踊の募集を見かける

私が夏休みの終わり頃、何となく県立大学のポータルサイトを開いてみて見つけたのは

 CSLボランティア情報「佐川町の四ツ白の太刀踊の踊り手」

この募集を見てまず目に入ったのは、「太刀」「踊り」                             この単語を見ただけでもう気持ちがすぐにワクワクして頭の中が「かっこいい…」「やってみたい」で埋め尽くされていた上、気づくとターンッと申込メールの送信ボタンを押していた

この段階では四ツ白の太刀踊りといったものは初めて聞いたし、詳細もまだ分かっていない。ただ気になったものや見ただけで心惹かれるものにはとりあえず挑戦してみようと決めているため、この踊りがどんなものなのかこれから明らかになっていくのがとても楽しみだった

四ツ白の太刀踊ってなんだろう

今回の四ツ白の太刀踊に参加にまつわる主な情報は

・四ツ白の太刀踊は佐川町の神社が会場であること

・毎週日曜日に計四回佐川町で練習を行うこと

練習が早速9月後半から始まることで、その前に四ツ白の太刀踊りはどんな雰囲気の踊りなのか気になって仕方がなかったため、YouTubeで検索をかけてみることにした

すると出てくる出てくる太刀踊の動画達

最初に観た動画がこちら↓   太刀踊の中で「しのぎ」って種類の踊りです

めちゃくちゃカッコいい

刀をくるくる回して移動して…あと̪は「しで」(白いポンポン)と刀がぶつかった瞬間にちらちらと落ちる白い紙がすごく綺麗

他にも高知県内で行われたであろう太刀踊りの映像が出てきたけれど、動画ごとに所々違う振り付けがあるから太刀踊には複数の踊りがあるのかなと予想

練習の日

いよいよ迎えた練習の日 朝8時に県庁の職員さんと参加者で集合し、車で佐川町へ向かう

目的地に向かうまでの間、有名な沈下橋を見かけることができた

そして到着した練習場所は「四ツ白太刀踊保存伝承館」。これから4回、四ツ白太刀踊を今まで踊ってきた方々に混じって練習をする

まず教えてもらった振り付けは「しのぎ」踊り。それを踊るためにまず簡単な振りから教えてもらったけれど、太刀を持って上半身を動かしながら移動をするため、ものすごい頭がこんがらがってしまった 動画で見た時には踊れる!!と謎の自信を持っていたけれど、いざ動いてみると思うように踊れず大焦り( 一一)

「しのぎ」を練習中の筆者 

練習時間は2時間程で、同じ動きを何度も繰り返しているうちに何となく感覚が身についてきた気がする 練習を教えてくれた代表の方も「感覚で踊った方が良い、頭で考えると余計踊れなくなる」と教えてくれたのでもしかしたら良い線をいっているのでは…?!

別の練習日では「しのぎ」踊りを再び練習していると「じゃあこれもやってみるか!!」追加の振り付け「鎌倉」「忠臣蔵」を教えてもらった

「しのぎ」と踊り方は似ているけれど、どちらも同じ振りをしのぎよりも多く踊ったりと振りは同じでも組み合わせが変化していてとても面白い

まさかの

さてこれまで練習してきたものは「しのぎ」「鎌倉」「忠臣蔵」の三つ                       私含め参加者の大学生は初心者のため「しのぎ」を行う予定でしたが、なんと残りの踊りも全て踊らせていただくことができました!!

沢山踊れる!!とうきうきした気持ちで迎えた練習最終日、あることが判明

なんともう一つ新たに振り付けがあるとのこと

その日も3つの踊りを練習していたら「よし、じゃあ「引き」もやってみるか!」と「引き」の振り付けを教えていただくことに                                                自身の記憶力的に直前に覚えて踊れるのかとても心配だったが、今まで3つの踊りを練習してきたため、始めた頃よりもスッと踊れていてなんとかなりそう(あと所々持ち方がかっこいい振り付けが多くてこの振り付けが一番のお気に入りに)

本番・仁井田神社でダンシング

11月3日、いよいよ本番の日…!!

この日は衣装である袴、ハチマキと模造刀の太刀を腰に装着

装備全部があまりにもカッコよくて始まる前から気持ちがワックワクしている様子

当日はすごく快晴で佐川町の景色がとても綺麗だった~

本番は練習場所の近くにある「仁井田神社」で踊るため着替え後は移動 歩くと三つの鳥居が並ぶ神社に到着

地元の方が集まっており、境内ではお汁粉が配られていてとてもいいにおいがした

踊る前に神官によるお祓いをしてもらい、いざ本番に

本番も教えていただいた通りに「感覚で踊る」「楽しんで踊る」を大切にして踊りました                途中間違えた所もあるけれど、こちらもやはり教えていただいた通りに「何事もなかったかのように踊る」を遂行

こんな感じで緊張したり色々とあったけど、踊っている間はずっと「楽しいな」と思いながら踊ることができた上、約20分間の踊りがとてもあっという間に感じた

踊りきった後は、地元の方からお汁粉を振る舞っていただき、「煮詰まっちゃうから沢山おかわりしてね」のお言葉に甘えて同じ参加者の大学生の方、県庁の方と3杯くらいおかわりした

甘すぎず小豆がつぶつぶしていてこんな美味しいお汁粉があるのかと思うくらいめちゃくちゃおいしかった…丁度夕方で冷え込んでいたこともあって身体がほかほかに(ー_ー)

夢中で食べていて写真撮り忘れたので急遽描いたお汁粉をお送りいたします

お汁粉タイムの際にCSLボランティアの方や太刀踊を見に来た方とお話をしていました

中には伝統芸能の写真を撮ることが好きな方がおり、その人はなんと徒歩で佐川町まで来る予定だったそう…!(山を登っていたら知らないおじいさんが車に乗せてくれたことで何とか間に合ったらしい)

CSLボランティアの方とは今回のお祭りに関する内容やそのほかの地域で行われているお祭りについて教えていただいたけれど、見せていただいたCSLのInstagramにも色々なお祭りの画像や動画が載せられていてどれも目を引く内容だった

お汁粉タイムの後は、神社の中で少しだけお食事をいただいた                               その時に出されたものが「皿鉢料理(さわちりょうり)」、大皿にお刺身やおかずを盛ってみんなで食べるものだとか 味付けされたエビや貝、果物や甘い梅干し(!)がのせられていて、初の皿鉢料理はとてもおいしかった      地元の人曰く、お正月やこうした集まる場でよく出されるそう

そして参加者と帰る際、なんと神社の入り口で地元の方から「どうぞ~」と福神漬けを貰った 袋に入っていたため、解散場所である県庁の駐車場で福神漬けを参加者と県庁の方と分けっこするというシュールな展開に

ご飯にのっけて食べよ…!!

 おわり

今回この祭りでは太刀踊を実際にやる側になるだけでなく、佐川町色んな方と関わることもできた         もう本当に皆さん温かくてとても良い地域だったし、また来年もこの祭りに参加しようと思います

参加した私含む二名は「来年も絶対参加する」と決意したため来年も馴染みのある顔ぶれで踊ることができそうでもう楽しみ

去年は応募者がゼロ人だったことから、こんな素敵なお祭りを誰かがまた見つけて参加してくれたらとてもうれしいな

何たって太刀持って袴着て神社で踊るんですよ、めちゃくちゃ素敵すぎませんか

こんな風にまた踊りたいと思えるようなとても素敵な祭りでした                         来年もまた参加します!それではまた

また他の方の佐川町出身の刀工・南海太郎朝尊の作刀した刀剣にまつわる記事をこちらで紹介させていただきます。

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