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17.佐川町で行われている祭り 「おがわ秋祭り」の魅力に迫る!

目次

初めて訪れた佐川町という場所

私が今回地域学実習で訪れたのは、高知県の中西部に位置する「佐川町」。

みなさんは佐川町という地域を知っていますか?

佐川町は人口約一万2500人の町で、土佐藩筆頭老・深尾市の城下町として栄え、造り酒屋の酒蔵や商家を中心とした歴史情緒溢れる街並みが今も残っており、「土佐の小京都」とも呼ばれるほど、古くから文化が息づく場所です。植物学の父とも呼ばれる牧野富太郎生み出すなど、教育に熱心な文教の町として栄えました。山々に囲まれたのどかな町で、歴史と自然が共存する穏やかな雰囲気が印象でした。

特に地域の人たちは温かく、初めて訪れた私にも笑顔で挨拶をして迎え入れてくれました。そんな佐川町で行われる秋の一大イベントが「おがわ秋祭り」です。

地域に受け継がれる「おがわ踊り」とは

おがわ秋祭りの見どころの一つが、「おがわ踊り」と呼ばれる伝統的な踊りです。

尾川踊りは佐川町全域に伝わる盆踊りの一つです。

一時期途絶えていましたが、約10年前に復活しました。

尾川踊りは、隣町の越知町の片岡では、先祖菩提(亡くなった人の安らぎを祈る)のために盆踊りとして踊られてきました。そしてそれが、尾川・斗賀野では豊作踊りとして伝わりました。踊りは「こりゃせ」「千本」「絵島」「サリトテ」「万才」の5番まであり、それぞれ踊り方や違っていて、物語や情景を伝えています。

太鼓や笛、歌い手さんの歌う歌に合わせて、踊り子たちが軽快に舞う姿はとても魅力的であり、まさに地域の息づきを感じる瞬間。

特に印象だったのが、子どもからお年寄りの方までが参加していて、これこそが「世代を超えてつながる伝統」だと身に染みて感じました。

屋台のにぎわいと人とのふれあい

祭りといえば屋台!おがわ秋祭りでも地域の方々が運営する屋台が並び、賑わいがありました。焼きそば、から揚げ、焼き鳥といった定番メニューが並ぶだけでなく、集落活動センターたいこ岩のキッチンで調理をしている料理も屋台に!その地域にまつわる「ばっちゃん団子」や「きらずもち」など。地元の野菜を使った料理や手作りスイーツも多く、つい「全部たべたたい!!」という気持ちに。

屋台の手伝いをしているときにはおばあちゃんが「学生さん?こうやって来てくれるのは嬉しいねえ」と優しく笑い変えてくれ、一気に緊張がなくなり、とても温かい気持ちに包まれました。地元にいるおばあちゃんに重なって、不意に泣きそうになってしまいましたww

お客さんも「県大の人?ありがとね~」と温かい声をたくさんいただき心に残っています。

お祭りの熱気の中で、地域の人達は本当に楽しそうに働き、子どもや外国人の人とも気さくに会話をしていました。「来てくれてありがとう」「また来年も来てね」と声をかけてもらい、人の優しさやつながりを肌で感じました。

こういう屋台+人との会話がただ食べるだけのお祭りではなく、「地域の人とつながるお祭り」になっているのだと思いました。

人の温かさに触れた時間

おがわ秋祭りを通して一番感じたのは「人の温かさ」でした。どの場面でも、地域の方々が笑顔で迎えてくれて優しい言葉をかけてくださいました。初めて訪れた私たち学生にも気を使ってくださり、屋台で売っている食べ物を「食べや食べや~」といって分けてくれました。まるで孫のように接してくれ、安心感がありました。

何気ない一言に地域の人の優しさが詰まっていて、この町に来てほんとに良かったと思わせてくれました。

更に自分たち学生が関わることで、地域の人の潤滑油になると言ってくれています。

そして私たち、地域の文化や情景、人と人とのつながりを直に学ぶことができます。

都会ではなかなか味わえない、人と人との距離の近さ、地域の絆の強さを実感できました。

おがわ秋祭りは、まさに「世代と地域をつなぐ場」になっていると感じました。

最後に

祭りそのものも楽しくて素晴らしいものだけど、それを支えてくれているのは人だと改めて考えさせられる祭りでした。踊り、屋台、運営、子どもたちの笑顔、地域のみなさんの挨拶。そのすべてが繋がっていて、ひとつの温かい時間を作り上げていました。

来年もまた、ふれあいの里尾川であの人たちの温かい笑顔に会いに行きたい。そんな気持ちでいっぱいです。

尾川地区では秋祭りだけではなく、春には「さくら祭り」というものがあるそうです。

みなさんも是非行ってみてください!!

・開催時期:10月下旬あたり

・会場:ふれあいの里尾川(高知県高岡郡佐川町本郷)

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