はじめに
都市一極集中が問題視されている現代。そんな現代を生きている中で、ふとした瞬間に、休息したいときはないだろうか。
そんな時にお勧めしたい場所は四国最南端のまち、高知県土佐清水市である。
土佐清水市は、空港はもちろん鉄道も高速道路もない場所である。そのため、東京都から一番遠い場所だと言われている。実際、高知市からでも車で約2時間半も掛かった。しかし、そんな場所だからこそ土佐清水市に流れる時間は、非常にゆっくりで心地が良かった。そして、空気も澄んでおり安らぎを求める人にはとっておきの場所である。
この記事は、日常に疲れを感じている人や高知トラベルを楽しみたいという人に是非読んでほしい。
地域住民の温かさ
土佐清水市には、有名な観光地や特産品など数え切れないほどの魅力があるが、まず初めに紹介したいのは、地域住民の温かさである。
土佐清水市に到着し、散策をしていると地域住民の方がすれ違うたびに挨拶をしてくれ、会話を交わした。高知市に住んでいると見知らぬ人に挨拶をすることは無いが、土佐清水市では、道ですれ違う人に挨拶をすることは当たり前のことなのだろう。そして、地域住民の方と何気ない会話を交わしているうちに話が盛り上がり、土佐清水市のおすすめの場所をたくさん教えていただいた。
そんな貴重な情報を皆さんに共有していきたい。
ジョン万次郎について
皆さんは、土佐清水市出身の偉人をご存知だろうか。その人物は、ジョン万次郎である。
ジョン万次郎という名前に聞き覚えはあったが、土佐清水市に行くまで、ジョン万次郎がどのような功績を残したのか知らなかった。そこで、地域住民の方にお話を伺い以下のことを教えていただいた。
ジョン万次郎は日本で初めてアメリカに渡った人物であり、そこで学んだ知識を日本で教えた。そして、勝海舟や福沢諭吉など名高い偉人達と共に旅をしたという。
土佐清水市に行くと、そんな偉業を果たしたジョン万次郎をとても身近に感じることができる。
土佐清水市では、ジョン万次郎の生涯を大河ドラマにしたいと奮闘しているそうである。
以下の写真は、土佐清水市にある『中浜万次郎帰郷150周年記念の碑』である。
この記念碑には、日本語だけではなく英語でも書かれている。この写真から土佐清水市がジョン万次郎を敬愛していることがうかがえる。
この記念碑の近くには、綺麗な海が広がっているためジョン万次郎が見た景色も合わせて思い出に刻んでほしい。

ジョン万次郎の生家
なんと、土佐清水市にはジョン万次郎の生家がある。
実際に中に入ることもでき、ジョン万次郎が生きた時代の生活を肌で感じることができるため、おすすめスポットの一つである。家の中には、歴史の教科書に載っているような釜や小物などがある。ここは実際に行って自分の目で見て楽しんでいただきたい。
家の中とは裏腹に住宅地にひっそりと佇む様子から、ふとジョン万次郎が出てきそうな雰囲気がある。
場所がすこし分かりづらいため、ぜひ下のマップを見てから足を運んでみて欲しい。
宗田節
綺麗な海や街に魅了され歩き続けているとお腹がすいてくるだろう。実は、土佐清水市は海に面している街なため、漁業が栄えている場所として有名である。
そこで、お昼ご飯におすすめな場所は宗田節が食べられるお食事処である。
宗田節を初めて知る人もいるだろう。宗田節とは、土佐清水市の特産品で宗田鰹が使われている。宗田鰹とは、メジカのことである。宗田節とは、メジカを原料とした節のことで、うどんやお蕎麦のだしの原料として人気がありプロの料理人にも認められている品である。土佐清水市は宗田節の生産量日本一を誇っており、過去には、全国シェアの7割程が中浜で作られていた。お醤油に入れて出汁醤油としても美味しいが、かつお節としても美味しく頂ける。

白ご飯に乗せても、お味噌汁に入れても美味しい。食べ方無限大の宗田節をぜひ、本場土佐清水市で楽しんでいただきたい。また、定食もあり、どのお料理もとても美味しい。
おすすめのお店はこちら。
まとめ
今回土佐清水市に行ってみて、土佐清水市の温かい雰囲気に魅了された。
そのなかでも印象的だったことは、土佐清水市の街並みである。山や森に囲まれている一方で近くには海があるという何かの作品に飛び込んだような綺麗な風景が、どこを見渡しても眺めることができる。
高知市で暮らしていると時間の流れが早く進むため、日々の疲れが溜まっている人やリフレッシュがしたいという人にとっておきの場所である。田舎といっても、商店街は賑わっており美味しいお食事処もたくさんあるため、充実した休暇を送りたいという人にもおすすめである。
また、土佐清水市には旅館やホテルもあるため、ゆっくりと堪能したい人や高知県内で旅行がしたいという人には、自分が気に入った場所を探して泊まってほしい。そして、自分なりの土佐清水市の楽しみ方を見つけてほしい。



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