【高知トラベル】瀬戸内国際芸術祭2025· 投稿
〈高知トラベル〉元地元が紹介する宇多津会場!!
私は、大学に進学するまで宇多津町で暮らしていた。その経験をもとにしてこの記事を書いた。
ut01 色のない翼の彼方

西澤利高によって作成された作品。
作品と設置された場所とのつながりは作品の周辺に四国最大級の水族館があること、そして香川県にある協力した会社である株式会社NIPPURAは世界シェアNo.1のアクリルパネルメーカーであることが関係していることが考えられる。
見に行った日は晴れていたので作品を通してみる空とそれ以外との違いを感じる事ができてとても良かった!祝日に訪れたが、周辺には人が多いため、巡回バスで行くか、電車を利用する場合は駅から徒歩で歩くことをおすすめする!
ut02 Capacity

シガレット・ランダウによって作成された作品。

ごつごつとした粒の大きい塩によって、作成されている。こめっせ宇多津と、商店街の二ヶ所に、展示がされている。死海に、塩の結晶でまみれた靴や、洋服そして家具などの写真や、実物や画像が、展示されている。
かつて宇多津町で栄えていた、塩づくりとのつながりを、感じられる作品である。作者が幼いころに感じた、戦争の記憶が、作品となっている。物の儚さや、塩に囲われているだけでもとになった靴を見ていてるだけでは感じられない神秘的なものを、感じた。
ut03 時を紡ぐ

山本基によって作成された作品。
ut02 Capacity の作品よりも、粒がより小さいもので作られていた。会場では作品の制作過程の動画を見ることができる。また、容器を傾けてもあまり動かない、作品の実際に描かれているような仕組みを、体験することができる。海の潮の流れや、大きな作品であるため、海の広大さを感じられる作品だった。
建物自体は、登録有形文化財に、登録されているので、瀬戸内国際芸術祭の秋会期が終わった後にもぜひ訪れてもらいたい!
ut04 The Impression Landscape

ゼン・テーによって作成された作品。

作品は伊勢の宮神社、八幡神社に展示されている。また、旧鈴木理容店には二つの作品の資料が展示されている。二つの作品の共通点は神道に関係があることである。自分からすると、とてもなじみ深いものだったが、外国の方からすると目新しい宗教であり、神社に関わる場所も新鮮にとらえた表現であると思った。伊勢の宮神社では、この地宇多津とも関連のある太鼓の音が響いていた。秋に祭りのあることに関連しているのだろうと思う。興味があればぜひ祭りにも足を運んでいただきたい。
八幡神社の手前に曲がるところがあるが分かりにくくなっているので気を付けてみるとよい。鈴木理容店も、商店街の中にあるため、日中訪れる場合は、見逃さないように注意して歩いてみよう。

st04-3 Echoes as Air Flows

筧泰明によって作成された作品。

夏会期の志度・津田エリアの作品とテーマが同じものである。西光寺と宇多津町役場の前に、カメラが設置されており、公楽にある機械から息を吹きかけると、カメラのある場所からシャボン玉が出てくる仕組みとなっている。 訪れた時間には、夕日と重なって見えて、とても綺麗だった。離れていても、人と人はつながっているのだと感じた。
体験もすることのできる作品であるため、小さな子供から大人まで、幅広い年齢層の人が、楽しむことのできる作品だと思った。同じ秋会期の会場である本島にも、作品が展示されているので、ぜひこの機会に訪れていただきたい!
最後に
私は夕方と、昼に訪れたが、それぞれ違う雰囲気を感じられた。島にある展示とは違い、20時という遅い時間までやっているため、仕事終わりに訪れても良いと思った。夜だと、st04 The Impression Landscape の展示が神社にあるためとても神秘的に見えた。瀬戸内国際芸術祭2025秋会期が終わった後も、臨海部エリアにあるst01 色のない翼の彼方は残るので新たな観光スポットになってほしいと思った。
また、古街エリアもこの機会に多くの人に知ってもらい知名度が上がってほしいと思った。インバウンドにより外国人観光客が増加したことにより、それぞれの場所で英語の表記や中国語に対応できるスタッフの配置がされているのを見かけた。
私は瀬戸内国際芸術祭2013から訪れているが、自分の知識をもとにして考えてみたり、情報をもとに調べたり聞いてみたりすると様々なことについて知れるのでとても面白い経験になったと思った。今回、初の会場になった宇多津エリアであるが、地元に見慣れた青色の旗が風になびいているのを見るのはとても嬉しかった。今後ともこのイベントが続いていき、もっと多くの場所で多くの作品に出会って多くのことについて知れるようなものであり続けてほしいと深く思った。
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