79.水と緑に包まれる場所へ。高知・モネの庭と伊尾木洞

はじめに

　はじめまして！今年徳島から来て高知に住み始めた大学生です。高知ってほんと自然が綺麗で、ちょっと外に出るだけで癒される場所が多いんですよね。特に、高知県安芸市には、自然と芸術、そして癒しの景色が調和したスポットがいくつもあります。今回は「モネの庭」「伊尾木洞（いおきどう）」「SEA HOUSE」の３か所をめぐる１日旅を高知トラベルで紹介します。車でも公共交通でも行くことができるので、日帰りの小旅行にもぴったり。自然の中でのんびり過ごしたい人におすすめのコースです✨

高知で”モネの世界”を体感！　～モネの庭　マルモッタン～

　最初に紹介するのはモネの庭　マルモッタン。「モネの庭　マルモッタン」は高知県北川村にあるフランス風の庭園です。「光の画家」クロード・モネがこよなく愛したジヴェルニーの庭と地中海の風景を北川村の自然の中で再現した「水の庭」「ボルディゲラの庭」という３つの庭を楽しむことができます！

　まずは 水の庭。青い太鼓橋の下に広がる池には、睡蓮がゆらめき、風が吹くたびに水面が優しく揺れます。まるでモネの代表作『睡蓮』の中に入り込んだような気分。水面に映る木々や空の色、季節ごとに変化する光が、まさに”生きた絵画”です。訪れた日は静かな日差しの中で、睡蓮の葉がキラキラと輝き、とても穏やかな時間が流れていました。ちなみに注意点が１つ。睡蓮って昼過ぎになると閉じちゃうことがあるから、写真を撮りたい人は早めに行くと👍

　次にボルディゲラの庭。ボルディゲラの庭は、地中海の雰囲気が漂い、他の二つの庭とはまったく違う印象を受けます。白い石壁やオリーブの木、ラベンダーなどが並び、まるで南仏を旅しているよう。ベンチに腰かけて遠くの山を眺めていると、旅の疲れがすっと消えていくようでした。高知の強い日差しと爽やかな風が相まって、地中海の空気感が感じられる不思議な空間でした。

　最後は花の庭。ここは季節ごとの花々が咲き誇るエリアで、色とりどりの花の中を歩けます。春にはチューリップ、夏にはバラやラベンダー、秋にはコスモスやダリアなど、いつ行っても違う景色に出会えるのが魅力です🌺特に印象的なのは、花でいっぱいの小道。左右から花があふれ、風に乗って甘い香りが漂っています。モネが「色彩の調和」を追い求めたように、ここでも自然の色が見事に調和していました。歩くだけで気持ちが明るくなるような、心が満たされる場所です。写真を撮る手が止まらなくなる場所です。

　自然とアートが融合した「モネの庭」は、ただ美しいだけでなく、光や風の移ろいを五感で感じられる場所。どの庭も個性がありながら、全体として”モネの心”が息づいているように感じました。

まるでジブリの世界！　～伊尾木洞～

　次に紹介するのは伊尾木洞。伊尾木洞は、モネの庭から10分ほど。波の浸食でできた天然の洞窟です。中に入るとひんやりとした空気が広がり、岩肌がしっとりと光っています。洞窟を抜けた先には、シダ植物が一面に広がる幻想的な世界。頭上から差し込む光が緑の葉を照らし、まるでジブリの世界のようでした。足元には小さな流れがあり、さらさらと流れる水の音が耳に心地よく響きます。自然の力を間近に感じられるこの場所では、写真を撮るのも良いですが、少し立ち止まって耳を澄ませてみるのもおすすめです。自然の音に包まれる時間は、都会ではなかなか味わえません。

　ただ、中は石がゴロゴロしてて、けっこう足場が悪いです💦歩くときはスニーカーとか、滑りにくい靴が安心です！サンダルはNG❌

おまけ:海が見えるカフェ『SEA　HOUSE』でひと休み

　伊尾木洞を歩いたあと、ちょっと休憩したくなって寄ったのが『SEA HOUSE』。海沿いにある人気カフェです。白い建物の大きな窓からは、どこまでも続く太平洋が見渡せます。私が訪れたときは快晴で、青い海と空の境目が分からないほど。波の音をBGMに、紅茶とシフォンケーキをいただきました。ふわふわのケーキは優しい甘さで、海を眺めながら食べると格別です。店内も明るく開放的で、テラス席からの眺めはまさに絶景。写真を撮る人も多く、特に夕方にはオレンジ色の光が店内を包み込む、ロマンチックな時間を過ごせます。

光・緑・海に癒される安芸の一日旅

　モネの庭でアートの世界に浸り、伊尾木洞で自然の神秘を感じ、SEA　HOUSEで海を眺めながら癒される―そんな一日を過ごしていました。それぞれ全く違う魅力を持ちながら、共通しているのは「自然と調和した美しさ」。心穏やかになるのは安芸の旅、忙しい日常から少し離れてリセットしたいときにぴったりのコースです。