はじめに
高知県宿毛市に位置する離島、”沖の島”。
沖の島は”母島(もしま)”と”弘瀬”の2つの集落で成り立っている。
同じ西部にある柏島は有名だが、沖の島はあまり知られていないように感じる。
以下の記事では読者と沖の島の魅力を共有したいと思う。
島での暮らし
ここでは、みんなが気になっている離島生活を紹介しよう。

人口は約100人の小さい島だ。上の写真からもこじんまりとした印象が伝わる。
島にはたくさんの石垣があり、その上に家屋が建っているところもある。
島には2軒の小さな商店があるが、たまに島を出て必要なものを買う。
診療所は母島地区、弘瀬地区に1つずつあり、看護師が駐在している。
高校はなく、小学校と中学校が1つずつあるが、もちろん人数はとても少ない。
島内にはコミュニティバスや集落活動センターが貸し出している電動自転車があるため、観光に行く人はこれを利用することをおすすめする。
民宿はどちらの集落にもいくつかある。
島へはどうやって行くの?
バスと汽車を使い、市営定期船が出ている片島港まで行くと想定すると以下のようになる。
バスを使うと、高知空港から高知駅バスターミナルまで8個の停留所を挟み約25分で到着。 料金は一律900円。
高知駅から中村駅までの特急列車を利用すると、中村駅には2時間前後で着く。(※1日1本だけ高知駅から宿毛駅までを繋ぐ特急列車がある。)
中村駅から宿毛駅まで普通列車で30分程で着く。料金は630円。
宿毛駅から片島岸壁までのバスがある。
沖の島までは陸続きではなく離島なため、船でしか行くことができない。
片島港から鵜来島、沖の島をつなぐ定期船(天候による)が1日2便出ており50分ほどで着く。料金は大人片道1350円だ。
船で行くため、普段の日常とは違う特別感が味わえる!
<鵜来島とは?>
沖の島と同様に高知県の南西部に位置する離島。沖の島より一層規模が小さく、人口は20人程度だ。海がきれいで磯釣りが人気だ。
<おすすめスポット1>七ツ洞

定期船で弘瀬港まで行くときに見えるこの洞窟。これは、母島にある七ツ洞。その名の通り七つの洞窟が見える。洞窟の外側は急な傾斜の崖になっている。

近くに行くとこんな感じだ。大きい船だと入ることはできないが、小さいボートやカヤックなどは中に入ることができる。入り口では洞窟の上から水滴が滴り落ちているため、外とは一気に雰囲気が変わる。一部の洞窟は内部でつながっていてとても神秘的だ。
集落活動センターがシーカヤック体験を行っているので、参加してみるのもいいかもしれない。
<おすすめスポット2>ウドの砂浜海水浴場

沖の島の海はとても透き通っているため、泳ぐときれいな熱帯魚が見える。ダイビングやシュノーケリングをすると海のきれいさや自然の雄大さが実感できるだろう。
ウドの砂浜海水浴場は四国一海開きが早いとされる。中・四国では7月の中旬に海開きをするのが一般的だが、この海水浴場は6月の初旬に開始される。南国ならではの文化だ。
ここ以外にも泳げる場所はたくさんあるが、ウドの砂浜海水浴場には海の家がありバーベキューもしやすいため特に利便性が高い。
島に行くために気を付けるところは?
①定期船に乗る前に必要な飲み物や食べ物は用意しておくこと。
島に小さな商店があるが、品揃えが豊富とは言えない。スーパーやコンビニはなく欲しいものを欲しいと思った時に買えないこともしばしば…。特に夏場は熱中症が心配されるため、飲み物は各自持参するほうが安心だ。
②天気を調べ、日程に余裕を持って行くこと。
定期船は天候によって運行状況が変わる。風が強かったり海が荒れていたりすると欠便になる可能性がある。島に着いたはいいものの、帰りの便がなくなるということもあるのだそう。島に行く前後は予定を開けておくと安心だ。また、あらかじめ天気を調べ、行き帰りの足を確保することが必要になる。
おわりに

島での生活は普段と違い、時間がゆっくり過ぎているような感じがする。日々の忙しなさに疲れた人、いつもとは違う旅行を味わいたい人にぜひ訪れてほしいと思う。都会のようにすべてが揃っているわけではないが、自然ならたくさんある!この記事を読んで田舎の、離島の、良さを感じていただけたら幸いだ。



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