はじめに
高知県津野町の山あいにある白石地区は、都会の喧騒から離れ、豊かな自然と人のぬくもりに包まれた小さな集落です。深い森と澄んだ川、そして四季折々に色を変える山々。ここには、昔ながらの日本の風景と、人と人とが助け合う穏やかな暮らしが今も息づいています。
今回は、県内市町村を訪ねて地域の方との交流を通じ、課題解決に向けての考え方や取り組みを現地で体験し学ぶ授業である、地域学実習を通して、もち米を実際に収穫してみて感じたことや、新たに発見した津野町白石地区の魅力を高知トラベルにまとめ、紹介していきます!
集落活動センター しらいし
まず、お邪魔したのは、集落活動センターしらいし。
旧白石小学校の校舎を活用した地域の交流拠点です。平成27年度から高知県立大学との地域連携事業により、ピザ窯の製作や地域の魅力再発見に取り組み、地域食材や自然景観、伝統文化などを生かした体験交流や新聞バッグづくりなどに取り組んでいます。
ほかにも様々な地域資源を生かしたイベントを行っており、特産品づくりやカフェ、ピザ焼き体験などの磨き上げとともに、高齢者の集いの場、伝統文化や伝統食の継承など集落活動の更なる発展が期待されます。
実際にもち米を収穫してみた
それでは早速収穫作業に取りかかります!
橋を渡り、山道を歩くことおよそ5分…
到着しました!!

ずらっと並んだ稲と山の深緑が相まって、自然の豊かさを目の当たりにしました。これをすべて私たちで収穫させてもらえるとのこと。貴重な体験です。
コツは、奥から手前にめがけて素早くスッと手を引いて刈る!です。さて上手くいくのでしょうか。。。

んーー、難しい!!思っていたより上手くいきません名人のように一発で刈るのは至難の業で、ギコギコしないとなかなか刈れません。一発でスーーっと刈れるように何度もトライします。
そうして刈っていくこと30分…

残りあとわずかとなりました!!大変だったー。
そして、この収穫したもち米を稲束にする作業も行いました。稲わらを2,3本使って、稲に巻き付け、一つの束にしていきます。しかし、ここでハプニングが…

結ぶタイミングで軍手が稲わらに巻き込まれてしまうハプニング発生!!戸惑っていると横にいる友達が
「ちょっとこれ写真撮らせて~」
助けてくれると思っていたのでまさかの一言で思わず笑ってしまいました(笑)もう一人の友達は、
「私も同じことなった!あるあるやで~」
と、この道のプロのような口調で話していましたゆかいな仲間たちとのもち米収穫、楽しかったです❤
フィールドワークで白石探索
ここからはフィールドワーク。白石地区を探索していきます。
今回は、駄馬(だま)周辺を案内していただきました。その中でも印象的だったスポットを3つ、厳選して紹介します。
四天神の滝

落差約15mというコンパクトな滝ながら、静かな山あいにあるため秘境感があります。周囲は深い森と岩肌に包まれ、滝の音が谷間に響いています。まっすぐに流れ落ちる水はまるで白い絹糸のようで、光の加減によっては柔らかな霧をまとったように見えます。マイナスイオンを思う存分体感できる、そんな場所です。
都会の喧騒や観光地の賑やかさから離れ、心を落ち着かせたい人、自然の中でリフレッシュしたい人にぜひおすすめしたいスポットです。
つのヘリポート

こちらは風車の写真ですが、ヘリポートから見る景色が絶景とのことで、風の里公園にある20基の風車が山の稜線に並んでいる光景をパシャリ📷✨今回はあいにくの天候で霧がかっていますが、晴天時は山と空のコントラストも相まってよりもっときれいに見えるらしいです。。。悔しい
このヘリポートは、一般の観光ヘリ遊覧や商用定期便のために案内されている施設ではなく、災害対応・救急搬送等に備えた離着陸場として登録されているものです。尾根、高原、風、山景を伴うロケーションという点で一般的な平地ヘリポートとは異なる、壮大な自然背景の中で運用できるという特徴があります。
白石活性化委員会の田んぼ

ちょうど稲が干される時期だったのでグッドタイミング
束ねた稲を穂先を下に向けて並べます。並べる間隔や向き、密度なども重要で、風が十分に通り抜けられるように掛けなければいけません。各束どうしが重なりすぎると乾燥ムラやカビのリスクがあるため、ある程度空気を通す余白を意識します。
実際、ここで作られたお米は、集落活動センターしらいしで毎月第4日曜日に開催されている白石カフェにも提供されているそうです!高知トラベルをご覧の皆さん、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
おわりに
いかがでしたでしょうか。白石地区の魅力が伝わりましたか?
もち米収穫体験は想像していた以上に大変で、農家の方々が長時間この作業を続けていると思うと、本当に頭が下がりますしかし、作業が進むにつれて田んぼが少しずつきれいに刈り取られていく様子は達成感を感じる瞬間でした。お米のありがたさや、農家の方々の努力の尊さを身をもって感じることのできるいい機会となりました!!!
今回初めて津野町に訪れましたが、山々に囲まれた町は空気が澄んでいて、深呼吸するたびにリフレッシュされるような感覚がありました。静かで豊かな自然の中に人のぬくもりが息づく津野町は「また来たい」と思える場所でした。夏になるとホタルが飛び交い、幻想的な光景が見られるらしいので、また鑑賞しに行きたいと思っています。
この記事を読んで皆さんが少しでも津野町、そして白石地区に興味を持ってくれればうれしいです🎵もっといろんな人から愛される場所になりますように、心から願っています。



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