
今回は、世界でも珍しい「地球33番地」という場所について書いていく。
地球33番地とは、高知市内を流れる江ノ口川の中にある東経133度33分33秒、北緯33度33分33秒という同じ数字が12個も並ぶユニークな地点であり、そのことを由来に「地球33番地」という愛称が名付けられ、白いモニュメントが建てられている場所のことである。
経度・緯度の度、分、秒の同じ数字が12個も並ぶ地点は世界中の陸地でも9ヶ所だけである。
また、そのほとんどが砂漠や大草原の中にあり、容易に行くことができる場所としてはこの「地球33番地」が有名である。
画像は、1962年に建てられた地球33番地の記念モニュメントである。モニュメントの下には、土佐犬やクジラ、坂本龍馬など高知に繋がりのある絵が刻まれている。
モニュメントの向かい側にある建物では「地球33番地到達証明書」をもらうことができる。
しかし、近年経度の基準が、日本測地系から世界測地系というモノサシに変わり、新しい基準で測ると400メートルほど東南にずれた場所が本来の地球33番地にあたるのである。そのため、現在モニュメントが設置されている場所は正しい「地球33番地」ではないが、地域住民や元の地球33番地を知っているものにより、モニュメントがある場所を地球33番地と呼ばれている。
地域一帯で「地球33番地」を応援しており、「歯科地域33番地」や「クリニック地球33番地」など、名前を入れた建物や施設が建てられている。
「地球33番地」とは、ただ、「3」という数字が並んだ場所に過ぎない。しかし、それだけを理由に地域が盛り上がり、訪れたいと思う人がいるということは、奇妙なことであるとともに素敵なことではないかと考える。
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