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【足摺岬に潜む海の世界】足摺海底館について調査してみた

目次

足摺海底館ってなに?

四国最南端、土佐清水市の岬に広がる海の世界「足摺海底館」をご存じだろうか。

足摺海底館は、高知県土佐清水市にある海中展望施設であり、全国に7つしかない海中展望塔の中でも中四国地方唯一の施設である。館内に入ると、まるで「下駄ばきのままで海中散歩」ができるというコンセプトのもと、だれでも気軽に海中の景色を楽しめるように設計されている。

右の階段が建物の入り口だ。

足摺海底館の歴史

足摺海底館の建設は、1970年12月に川崎重工業によってはじまり、1971年に4月には土佐清水市の竜串海岸で基礎工事が着工された。同年11月には兵庫県加古川市で製作された本体が海上輸送され、現地に設置された。そして、1972年1月1日についに「足摺海底館」として開館し、初年度には36万人もの来館者を記録するなど注目を集めた。

その後も長年にわたって地元住民や観光客に親しまれ続けており、開館39年目である2011年で入館者は600万人を突破した。2022年10月31日には、全国初の海中展望台としての歴史的価値が認められ、国の登録有形文化財に登録されている。

足摺海底館の魅力①

①自然そのままの海中世界が広がる

展望室では、実際の海の中をそのまま観察できる普通の水族館とは違った特徴がある。水深7メートルの展望室からは、竜串の海に住む魚たちが自然のまま泳いでいる姿が見られるのだ。潮の流れや天気によって見える景色が変わるのも、自然とつながっている感覚を楽しむことができるポイントである。メジナやニザダイ、ブダイやソラスズメダイなどの1年を通してみられる魚から、イワシやキビナゴ、カマスなどの回遊魚をはじめ、ウミガメといった生物もみることができる。

足摺海底館の魅力②

②ノスタルジックでレトロな建物がエモい!

足摺海底館は、昭和レトロを感じさせる丸みを帯びたかわいらしい外観が特徴である。白く塗られた塔の形状は、灯台を思わせるが、機能的には全く異なる。展望塔部分から海底へと続く螺旋階段を降りていくことでまるで海の中に入っていくような感覚を味わえる。館内もシンプルかつ静寂を重視した設計で、照明も最小限に抑えられている。これにより、窓越しの魚たちの姿がより際立ち写真映えするだけではなく、自分が本当に海にいるような感覚を味わえるのだ。

足摺海底館の魅力③

③太平洋に面した広大な海を感じられる特別な場所

足摺海底館は、ただ魚を見るだけではなく海そのものを感じることができるという特徴がある。四国最南端に位置しており、そこからは太平洋に面する広大な海が広がっている。つまり、見える海の広さも波の力強さもスケールが違うのだ。天候や時間、季節によって変わる太平洋の海をそのまま感じることができるのが足摺岬の大きな魅力だ。

最後に

足摺海底館は、ただ魚がみられる施設ではない。レトロでどこか懐かしい建物の中に足を踏み入れれば自然そのままの海中世界を楽しむことができる。広大な太平洋が見せる景色、ありのままの姿で窓の外を泳ぐ魚たちが日々のストレスを癒してくれることだろう。

人口のものではく、生きた海と向き合える場所。足摺海底館はそんな唯一無二の体験を与えてくれる海の入り口だ。

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