・土佐弁とは、高知県を始め、高知県(旧土佐国)の中部・東部で話される日本の方言である。四国方言に分類される。高知県西部の方言は中部・東部との違いが大きく、西側は幡多弁、東側は土佐弁と呼ばれる。
・土佐弁が話される高知県とは
日本の四国地方に位置する県。県庁所在地は高知市。山地率は89 %と全国一位。人口は約66万人。 坂本龍馬や吉田茂などの、数多くの先人・偉人を輩出してきた歴史と風土がある。観光スポットとして日本最後の清流といわれる四万十川のほか、水辺利用率全国一の仁淀川など四国山地に源を発する清流が多く流れる。室戸岬・足摺岬・龍河洞・四国カルストなど多くの天然の観光資源を有する立派な県。


・土佐弁の中でもよく使われる集
- 標準語でいう「~の?」だが、土佐では「~が?」
- 「~なの?」は「なが?」
- 「~だから」は土佐弁では「~き」幡多弁では「~けん」
標準語 | 寒いね | 待ってて | 使いづらい | ~ぐらい |
土佐弁 | ひやいね | まっちよって | のうがわるい | ~ばあ |
・他県からみた土佐弁のイメージ(高知県立大生の意見)
- きつい
- 怖い
- かわいい
- 何言っているのかわからない。
では、なぜ土佐弁と幡多弁に分かれたの?
土佐弁を使う地域
土佐弁を使う地域は高知県の中部から東部の地域。
四万十町より東側に位置する地域は土佐弁。
幡多弁を使う地域
幡多弁は高知県の西部に位置する主に幡多郡・四万十市・土佐清水市・宿毛市・四万十町で使われている。
幡多弁と土佐弁の境界線は四万十町の窪川と呼ばれる地域あたり。
※しかし実際には2つの方言が混ざってしまっているところも少なくはない。
この2つの方言で別れた理由
- 歴史の違い
- 幡多弁は九州であったり、愛媛の方言の影響を受けている。
1,歴史の違い
戦国時代に高知県の中心部を統治していたのは「長宗我部家」だが、一時「一条家」と呼ばれる公家の一族が応仁の乱を避けるために土佐へ移り住み高知県西部を統治していた。なので、博多弁には昔の京都から伝わった言葉が使われているともいわれている。
2,幡多弁は九州であったり、愛媛の方言の影響を受けている。
幡多弁は愛媛県南部でも使われていると言われている。なので、幡多弁自体が愛媛側の言葉の影響も受けていると言えるだろう。また、幡多弁は大分県の方言と共通する部分もあると言われている。高知県は昔から漁業が盛んな地域であり、漁師の人達が海を渡って九州の方言を伝えたのかもしれない。したがって、立地の影響により分かれたということだ。
・方言を残す取り組み
共通言語化やコミュニティーの弱体化で使用される機会が激減し、地域の暮らしと共にあった多くの方言が衰退しつつある。消滅の危機を防ぐため、高知県は様々な取り組み活動を行っている。
・【よくわかる土佐弁講座】をYoutubeで公開
「実際の生活の場面で耳にする土佐弁がわからない」そんな高知に住む外国人や県外の方の声を受け、高知県国際交流協会が、南国市国際交流協会(NIA)や高知県(国際交流課)、高知市(総務課)と協力し、制作した。
・最後に、、、私の好きな土佐弁TOP5‼‼
- しっちゅう?(知ってる?)
- そうながや(そうなんだ!)
- そうながって(そうなんだよね~)
- どんばあ、こんばあ(どれくらい、これくらい)
- 迷いゆうがって(迷ってるんだよね)
以上!土佐弁について語らせていただきました。
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