
現在Jリーグの一つ下のカテゴリーであるJFLに所属している高知ユナイテッドscが、今月(11月)の17日の試合によりリーグ2位を確定させた。これによりJリーグ入りに向けたJ3のY.S.C.C.横浜との入れ替え戦が来月(12月1、7日)に試合が決まった。2試合をおこない、(1)勝利数の多いクラブか、(2)勝利数が同じ場合に2試合の得失点差の多いクラブか、(3)勝利数と得失点差が同じ場合に第2戦目の30分の延長線・PK戦で上回ったクラブが、J3となる。また、高知ユナイテッドscが勝利することで、高知県に初めて悲願のJリーグが(全国42番目に)誕生する。

今季の高知ユナイテッドscは春先から調子が良く、開幕7連勝と勝ち続けており、首位を独走していた。しかし徐々に勝ち点を落としていき、2位のチームとの勝ち点を縮めてしまうようになった。そして先月(10月)の12日に、それまでの3連敗が響き2位に陥落してしまった。結果的に今季の高知ユナイテッドscは全コンペティションを終了して16勝7分7負(勝ち点55)でリーグ2位となった。Jリーグ入りの入れ替え戦に向けてチームのコンディションが良いことを願いたいところ、直近の5試合の試合結果は1勝4分であった。5試合負けなしというのは喜ばしい点ではあるが、勝ちきれていないという事実も隠しきれない。実際に直近5試合の対戦相手の内4チームはボトムハーフのチームであった。また、残りのもう1つのチームもトップハーフの一番下の順位であった。だからこそ入れ替え戦に挑むチームとしては勝ち切りたい相手であったのは間違いない。試合の中でも決定機は作っていながらも点を決め切れていないことが多く、このことがが試合結果に現れていると考えられる。そのため、入れ替え戦の相手は格上であるがために不安は隠しきれない。しかし、入れ替え戦において負けないことは大前提であると言える。そのため負けていないという点はやはり評価に値される点である。過去には高知ユナイテッドscは天皇杯で過去にJ1のチームを倒した実績もある。今年の天皇杯ではJ1のチームに対して、負けはしたものの1-2というスコアで接戦に持ち込むことが出来ていた。そのため、今回の試合でも大いにチャンスがあることは間違いない。必ず横浜の地から朗報が届くはずである。Jリーグのない高知県という場に高知ユナイテッドscが風穴をあけてくれることを高知県民は期待を寄せている。
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